兵庫県姫路市では、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えるにあたり、地域防災活動の担い手と、高い防災知識やスキルをもった人材育成を目的として、単なる担い手・人材育成に留まらず、市が継続的・発展的に支援・協働していく仕組みとして、令和6年度(2024年度)から「ひめじ防災マイスター認定制度」を始めることとなりました。
◆ひめじ防災マイスター認定制度」の創設と令和6年度認定講座の実施について(姫路市ホームページ)◆
この事業は、内閣官房国土強靱化推進室の「民間参画による地域強靱化(コミュニティ・レジリエンス)に取り組むモデル自治体支援事業」の一環として実施されたものです。私が、この事業のコーディネーターをしており、姫路市をモデル地区としてこのような制度を立ち上げることになりました。
この事業の特長は、資格取得のための認定講座をゴールとしない点です。認定講座を修了すると「ひめじ防災マイスター 一つ星マイスター・初段」として認定されます。そして、防災に留まらない様々な地域活動に参加をすると「段位」が上がっていきます。また、姫路市が主催・依頼する地域防災活動に参加するとその程度に応じて「マイスターの星」が増えていきます。なお市が主催・依頼する活動については、謝金が支払われるものもあります。「姫路市と市民との新しい協働」の仕組みが、今後、大きく地域防災を動かしていくものと期待しています。